Nightfall

オカルト懐疑論。超常現象を調べたり、文献レビューしたり、オカルトニュースを紹介したり。

【霊界ラジオ】霊との対話を可能にするP-SB7スピリットボックスは疑似科学機器?

  P-SB7スピリットボックス(Spirit Box)はFM周波数スイープ法によって、無線周波数または「ホワイトノイズ(TVの砂嵐みたいな音)」をスキャンして、幽霊の声を可聴化する疑似科学機器である。
主に日本国外の超常現象研究家や心霊系YouTuber等が活用している。例えばザック・バガンズ(Zak Bagans)氏はディスカバリーチャンネルで放送されている超常現象ドキュメンタリー番組『Ghost Adventures』においてP-SB7スピリットボックスを活用して幽霊との対話に成功しているというが、パレイドリア*1の可能性が高い。なおテープなどに記録される幽霊の声は、EVP(Electric Voice Phenomena)すなわち電子音声現象とも呼ばれている。
  バーナード・W・マーチンは「別の目的で録音したテープに、何ら物理的根拠が見い出せないある種の音が発生する現象」*2と定義している。
P-SB7スピリットボックスはAmazonでは22,167 円(税込)という価格であり、4.2/5点と評価されている(2020/10/29時点)。

*1:曖昧な情報を類似する情報で脳内補完する心理現象。

*2:バーナード・W・マーチン/著、たま翻訳プロジェクト/訳(1993)『不思議オカルト・ブック』たま出版、147頁