二宮尊徳*1は江戸時代後期の経世家、農政家、思想家である。二宮に影響を受けた経営者として渋沢栄一や松下幸之助などがいると村松啓司(慶応大学経済学部卒)は述べている。
本書は実学・道徳と経済の調和・商売の心得・数字に基づいた綿密な計画と実行で数多くの村々や人々の心を立て直した二宮尊徳の教えを弟子の福住正兄が親しみやすい口語体で記した書籍であり後世でも高く評価されている。
「大自然的思想」「経営のコツ」「永く栄える方法」をテーマした289話が収録されており、二宮尊徳の思想的、哲学的、経営的などを研究する上で様々な観点から分析することが可能である。