Nightfall

オカルト懐疑論。超常現象を調べたり、文献レビューしたり、オカルトニュースを紹介したり。

2021-01-01から1年間の記事一覧

読了後、超常現象に遭遇すると噂の実話怪談本『新耳袋 あなたの隣の怖い話』

木原浩勝*1氏と中山市郎*2氏によって執筆され、1990年に扶桑社より発行された実話怪談本である。この100話収録無削除版の読了後、超常現象に遭遇する読者が続出したという噂*3があり、現在は絶版となっている。 本書のまえがきには「この記録を一晩で完読す…

【死霊館】シリーズ最新作『死霊館 悪魔のせいなら無罪。』のネタバレなし感想

ネタバレなし感想 緊急事態宣言解除後の2021年10月1日に公開された死霊館シリーズ最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』をさっそく鑑賞してきました*1。物語のあらすじを軽く紹介します。米国。1981年にアーニー・ジョンソン(19歳)が男性(40歳)をナイ…

幽霊感知センサー?REM Pod

REM Podは主に米国の超常現象研究家やゴーストハンター等が使用している人感センサー型のゴーストハンティング機器である。残念ながら擬似科学機器の可能性が極めて高い。 正式名称はRadiating Electromagnetism Pod、電磁気放射ポッドとでも言うべきか…。 …

【心霊写真の供養方法】宜保愛子著『供養法つき 心霊写真の見分け方 』(1987)の解題

1987(昭和62)年、光文社より出版された。著者は80年代、TV番組や講演会などで活躍した霊能者・宜保愛子*1氏である。本書は心霊写真100枚の解説と宜保愛子流の(一般人でも可能な)供養方法が記されている。心霊写真の処理はケースバイケースであるものの…

清水崇監督の最新作『樹海村』(2021)の感想

『樹海村』(2021)の概要 『樹海村』は2021(令和3)年2月5日に日本全国で公開された自殺の名所としても有名な富士の樹海を舞台にしたホラー映画である。『呪怨』(2003)シリーズや『犬鳴村』(2020)などを手掛けた清水祟氏が監督に抜擢された。なお『犬…

菊池正宏/編『万国心霊古写真集 大心霊科学時代の遺産 1860 - 1930』読了

『万国心霊古写真集(略)』の解題 菊池正宏/編『万国心霊古写真集 大心霊科学時代の遺産 1860 - 1930』は1994(平成6)年に南方堂から出版された心霊研究史の整理及び、1860〜1930年に世界各国(日本・英国・米国など)で撮影された心霊写真を収録した書籍…