2022-01-01から1年間の記事一覧
先日、山梨県の某家に置かれていた「タナカの爺さん」と呼ばれている木像を譲って頂いた。なぜ「タナカのじいさん」と呼称されているのかや背景など一切、不明である。この木像を階段等に置くことで、児童が恐怖心を抱き、侵入禁止を促す効果があったという…
心霊・超常現象調査キットの中身 調査道具としてノート、鉛筆、色紙・銀紙・ティッシュペーパー、発光テープ、紐、糸、ワイヤー、巻尺、コンパス、ピンセット、蝋、チョーク、電球、ブラシ、計量器、各種ボトル、コットンウールなどがあり、革製ケースで持ち…
幽霊坂(紅梅坂) 都内に幽霊坂(Hill of Ghost)と呼ばれる坂道が14カ所存在する*1。御茶ノ水駅付近の幽霊坂もその一つである*2。江戸時代、この場所は昼間でも薄暗く、幽霊が出現しそうな雰囲気だったことから幽霊坂と名付けられたという。幽霊譚(心霊体…
二宮尊徳/口述者、村松敬司/編著者、福住正兄/筆記者『二宮翁夜話』1995年、日本経営合理化協会出版局 の解題 二宮尊徳*1は江戸時代後期の経世家、農政家、思想家である。二宮に影響を受けた経営者として渋沢栄一や松下幸之助などがいると村松啓司(慶応大学…
番組内で紹介された最恐心霊スポット山形県:山刀伐峠の電話ボックス(google ストーリービューの電話ボックスに女の顔が写っている)宮城県:乙女の祈り(解読したら死ぬらしい。現在は撤去済)群馬県:〇〇橋→琴平橋かも?東京都:ヨコザワ・プロダクション(…
推奨アイテム ○メモ帳やノート類:メモ魔になれ。どんな些細なことでも記録することが大事。 ○筆記用具:使いやすいのがベスト。 ○腕時計:心霊的イベント発生時刻を正確に記録する。 ○適切な衣服と履き物:ゴーストハンター(心霊研究者)は怪しげな格好はNG‼️T…
スカイフィッシュの謎生態 スカイフィッシュとは1994年、メキシコのゴロンドリナス洞窟での初撮影を皮切りに世界中で報告されている高速飛行虫型UMAである。体長10〜30cm程で細長い体とヒラヒラの器官が特徴的で、時速280km以上で空中や水中を移動し、エネル…
ベイビーブルー(Baby Blue)とブラッディーメアリー(Bloody Mary)は米国発祥の降霊術系都市伝説である。海外の都市伝説紹介系サイト*1やYouTubeの検証系動画*2にもなっている。日本では2020年発行の朝里樹『世界現代怪異事典』*3にも紹介されている。両…
1.はじめに 本レポートは『日本民俗学概論』を通して、「民俗学」を整理し、理解を深めるためのものである。 2. 『日本民俗学概論』*1とは ★福田アジオ・宮田登らによって書かれた民俗学の入門書。各論(家・村落・農耕儀礼・禁忌・昔話・伝説・etc…)に関す…
小松和彦『妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心』(講談社・2015年)の解題 柳田國男*1や井上円了*2の「妖怪学」の研究史や成果をはじめ、小松和彦自身の研究成果*3、「妖怪学」の総論・各論の整理や課題の検討、「妖怪学」の意義・明確化、小松の提唱する「…
小松和彦 『憑霊信仰論』(1994年•講談社)の解題 犬神憑き・座敷童子・山姥・護法・付喪神に関する論考が9篇収録されており、日本人(民衆)の精神構造(心性)を明らかにすることを目的として書かれた。元々は1982(昭和52)年に伝統と現代社で刊行された…
柄谷行人『遊動論 柳田國男と山人』(文藝春秋・2014年 )の解題 柳田國男*1の「山人」をはじめ、「遊動性」を通して、真の意味での自由や平等を模索した本書。柳田は「遊動」を2種類に弁別しており、「常民」から弾圧され、国家に抵抗していた「山人(狩猟…
人魚(マーメイド)型のミイラ。米国のアーティスト、ブライアンデービス(Brian Davis)氏のハンドメイド作品である。 2003年にインディアナ大学でエヴェレット・ヘルム客員研究員賞を受賞したテリー・ブレヴァートン(Terry Bremerton)氏によれば、「人…
小松和彦「異人殺しの伝説の歴史と意味 歴史社会の民俗創造」(『悪霊論 異界からのメッセージ』pp.41-77、筑摩書房、1997年)の解題 小松和彦*1自身も述べているが自身の著者『異人論 民俗社会の心性』をさらに発展させた内容となっている本書。厳密にいえ…
小松和彦「異人殺しのフォークロア その構造と変容」(『異人論 民俗社会の心性』(1995=2015年、筑摩書房))の解題 小松和彦*1著『異人論 民俗社会の心性』は「異人」をテーマとした(加筆・修正された)論考が四本収録されており、民俗学・説話学・人類…