Nightfall

オカルト懐疑論。超常現象を調べたり、文献レビューしたり、オカルトニュースを紹介したり。

チェルトナムプレイハウスシアター(英国)で撮影されたヒゲ男の心霊写真調査

  英国チェルトナムのプレイハウスシアター(劇場)。1945年、運営が開始された*1。劇場支配人ポール・スコット氏*2によれば1850年から1934年の間に8人が亡くなっているという。1896年、100キロの物体が落下してしまい、観客席にいた少女が死亡。その少女の霊が観客席で頻繁に目撃されるようになった。他にもステージに出現する白い服の女性や壁を通り抜ける男性の霊などの超常現象的な噂が絶えないという。
 さて本題に入ろう。Is this a ghost in Cheltenham’s Playhouse Theatre? | "And sometimes he's so nameless"に2011年2月5日(土)に開催された第1回チェルトナム超常現象フェスティバル*3のゴーストハンティング中にJan Turner氏がFuiifilm A235(FUJIFILM)のデジカメで撮影した写真が掲載されている*4。この写真は、客席から見て見て右側のバルコニーのようなところを撮影している。その写真についてJan Turner氏は「(中略)私は、白い袖のついた黒いウエストコートを着たひげを生やした男が、ギャラリーにあるいくつかのはしごの左側に立っているのが見えます」*5と述べ、いわゆる心霊写真の類ではないかと疑問視している。この場所を撮影した理由については何かしら心霊現象を捉えたかったからだという*6
 筆者はチェルトナムプレイハウスの360° ビュー*7やダン・エドワーズ監督「ゴーストチェイサーズ/S1 F4チェルトナム:400年前のパブ」の映像資料*8から撮影位置を割り出した。2011年のバルコニーの状況が不明のため断言は出来ないが、おそらくヒゲ男はスポットライトと梯子の間にある「椅子」のパレイドリア*9ではないだろうか。▲留学中に筆者撮影。

*1:劇場以前も含めると200年以上の歴史がある。元々はモンペリエという温泉だった。1806年には製塩工場となった。劇場の歴史についてはCheltenham Playhouse | About Us | HISTORYを参照推奨。

*2:映像資料: ダン・エドワーズ監督「ゴーストチェイサーズ/S1 F4チェルトナム:400年前のパブ」Insight TV、2016年、プライムビデオ。

*3:YouTubeに動画あり。 →https://m.youtube.com/watch?v=TWfJ5GRnP5o

*4:なおexif 上の撮影日時は「2009年1月30日 金曜日 4:12」と記録されているが 撮影者のJan Turner氏によれば、撮影日時はカメラの不具合のため誤りだという。ーー「ハイ、CJ、私のバカなカメラ、設定したのに、なぜか設定したままにならず、使うたびに2009年に戻ってしまう。」says:2011年2月13日。Is this a ghost in Cheltenham’s Playhouse Theatre? | "And sometimes he's so nameless"

*5:says:2011年2月22日。Is this a ghost in Cheltenham’s Playhouse Theatre? | "And sometimes he's so nameless"

*6:Jan Turner氏は「写真を撮ったのは私です。何も聞こえなかったので、何か捕まえられるかもしれないと思って適当に撮りました。結果には自分でも驚いているよ。」(says:2011年2月13日。Is this a ghost in Cheltenham’s Playhouse Theatre? | "And sometimes he's so nameless")と述べている。

*7:lian Barton撮影→https://onl.la/hPfvKiC

*8:Insight TV、2016年、プライムビデオ→Amazon.de: placeholder_title ansehen | Prime Videoで視聴可能。

*9:不明瞭な物体を脳内で補完してしまう心理現象。