P-SB7スピリットボックス(Spirit Box)はFM周波数スイープ法によって、無線周波数または「ホワイトノイズ(TVの砂嵐みたいな音)」をスキャンして、幽霊の声を可聴化する調査ガジェットである。まさに霊界ラジオといえよう。
主に日本国外の超常現象研究家が活用している。例えばザック・バガンズ(Zak Bagans)はディスカバリーチャンネルで放送されている超常現象ドキュメンタリー番組『Ghost Adventures』においてP-SB7スピリットボックスを活用して幽霊との対話に成功している。
P-SB7 スピリットボックスを使用する場合、テレスコピックアンテナを完全に伸ばして回転させ、可能な限り最高の受信を得ることで、幽霊との対話が実現する。また注意事項として、音量レベル20を超えたり、長時間大音量で使用したりは厳禁である。霊的な反応の場合、大音量は必要ないという。
なおテープなどに記録される幽霊の声は、学術的にはEVP(Electric Voice Phenomena)すなわち電子音声現象とも呼ばれている。バーナード・W・マーチンは「別の目的で録音したテープに、何ら物理的根拠が見い出せないある種の音が発生する現象」(※1)と定義している。
P-SB7スピリットボックスはAmazonでは22,167 円(税込)という価格であり、4.2/5点と評価されている(2020/10/29時点)。 今後、日本でも活躍が期待される調査ガジェットである。
(※1)バーナード・W・マーチン/著、たま翻訳プロジェクト/訳(1993)『不思議オカルト・ブック』たま出版、147頁